T8200PROは、共振周波数検査・通信検査兼用アンテナ(別売)を使用することで、共振特性の検査及び通信によるIDの読み取りが可能です。 ここでは、通信検査(ID読取)をおこなうための結線方法とソフトウエアの設定方法について解説します。
なお、【T8200PRO】透過による共振特性検査及び反射による共振特性検査の設定方法 も合わせてご参照願います。
結線
透過特性及び通信検査
- 本体のHF出力端子とアンテナの送信側端子を同軸ケーブルで接続します。
- 本体の入力端子とアンテナの受信側端子を同軸ケーブルで接続します。
- 本体本機の制御端子とアンテナの制御端子を付属ケーブル(3.5mmプラグ)で接続します。
※ 検査用プローブのSMA端子は、入力側・出力側の区別がありますのでご注意ください。

反射特性及び通信検査
- 本体のHF出力端子とアンテナの送信側端子を同軸ケーブルで接続します。
- 本体の入力端子とアンテナの受信側端子を同軸ケーブルで接続します。
- 本体の制御端子とアンテナの制御端子を付属ケーブル(3.5mmプラグ)で接続します。
※ 検査用プローブのSMA端子は、入力側・出力側の区別がありますのでご注意ください。

検査ソフト設定
検査ソフトの設定では、通信時のパワー(Normal Power/Low Power)選択、通信機能の有効/無効設定、通信プロトコルの選択をおこないます。
- トップメニューで[システム設定・メンテナンス]を選択します。
- [システム設定・メンテナンス]メニューの「通信機能時のパワー設定」は「Normal Power」を選択してください。[閉じる]ボタンを押してこの画面を閉じます。
- トップメニューで[品種ファイル設定]を選択します。
- 「判定」タブで「通信機能有効」をチェックし、「Card/Tag Type」を選択してください。IDの読み取り可否に応じてPASS/FAIL判定をする場合は「合否判定」をチェックしてください。
- [設定終了]ボタンを押してこの画面を閉じます。

検査結果
共振周波数の下(画面の右下)に通信結果が表示されます。

通信がうまくいかない場合
通信によってIDが読みとれない場合は
- 結線が間違っていないか?
- プロトコルの設定が間違っていないか?
をご確認ください。 なお、検査カードの電気的特性やアンテナ-カード間距離によっては、通信できない場合があります。その場合は表1の設定2∼4をお試しください。
制御端子ケーブル | システム設定・メンテナンス 通信機能時のパワー設定 |
|
---|---|---|
設定1(標準設定) | 接続する | Normal Power |
設定2 | 接続しない | Normal Power |
設定3 | 接続する | Low Power |
設定4 | 接続しない | Low Power |